2017年3月11日土曜日

終わりなき世のめでたさ

ジノ・パオリ「センツァ・フィーネ」(1961年)
Gino Paoli "Senza Fine"(1961)

 イタリア語で陣羽織のこと(ウソです)。60年代イタリアを代表するカンタウトーレの一人、ジノ・パオリ(1934年生れ)はそのデビューの頃にこれまた女優・歌手としてデビューしたてのオルネラ・ヴァノーニ(1934年生れ)と熱烈な恋に落ちます。この実生活から生まれたようなラヴソングが「センツァ・フィーネ(恋に終わりなく)」で、1961年にオルネラ・ヴァノーニの初の大ヒット曲となり、パオリ自身の録音もヒットしています。しかし所詮歌なんて嘘っぱちで、恋に終わりは来て、1963年7月にジノ・パオリはその破局のショックにピストル自殺を図っています。死んだらダメだ。生きていかなきゃ。再生して5回のサン・レモ音楽祭出場を果たし、政治的にもアクティヴに活動し、共産党選出の国会議員(1987年〜92年)にもなっています。
 「センツァ・フィーネ」はなんと言っても美しい音階の上昇と下降のあるワルツ曲です。終わりのないくるくる旋回の円舞曲です。目が回り陶酔する男女ダンスです。陶酔しきったらそのまま男女はベッドに倒れこみ、終わりのない夜を過ごすのです。なあんてね。若いっていいですね。
 ディーン・マーチン、ペギー・リーなど国際的な歌手たちにカヴァーされて、「センツァ・フィーネ」は世界的なスタンダード曲になっていきます。また1965年アメリカ映画『飛べ!フェニックス』(ロバート・アルドリッチ監督、ジェームス・スチュアート主演)では、テーマ曲と挿入曲に使われ、コニー・フランシス歌う「センツァ・フィーネ」がこんなシーンで。


 さてオリジナルは、ジノ・パオリとオルネラ・ヴァノーニのエンドレス・ラヴを歌ったものです。歌詞はこんな感じです。
終わることなく
僕ときみの人生ををきみは導いていく
ひとときも息切れせずに
夢見ること
過去のことを
憶えていること
きみは終わりのない
今この瞬間
きみには昨日もなく
明日もない
すべてはきみの両手の中に
きみの大きな手の中に
際限もなく大きな手
月のことなんかどうでもいい
星たちのことなんかどうでもいい
きみこそが僕の月、僕の星
きみこそが僕の太陽、僕の空
きみことが僕が欲しいすべてのもの
それには終わりがない…

そろそろこの記事終わりにしましょう。

(↓)ジノ・パオリ「センツァ・フィーネ」1961年


(↓)オルネラ・ヴァノーニ「センツァ・フィーネ」1961年


(↓)ディーン・マーチン「センツァ・フィーネ」1963年


(↓)オルネラ・ヴァノーニ&ジノ・パオリ「センツァ・フィーネ」ライヴ 2005年


(↓)クラウディオ・バリオーニ「センツァ・フィーネ」2006年


(↓)ボズ・スキャッグス「センツァ・フィーネ」2008年


(↓)ゴンタール「イノシシ」2016年


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