2008年11月14日金曜日

テー氏の帰還(テー氏かんばく... 苦しい)

 テー氏とその若い衆『埴生の宿』 Moussu T e Lei Jovents "Home Sweet Home"  昨夜13日は事務所から歩いて10分,メニルモンタンの坂の中腹にある小屋「ラ・ベルヴィロワーズ」で,ムースー・T & レイ・ジューヴェンの新アルバム『埴生の宿』のお披露目コンサートでした。ホリゾンはラ・シオタの造船所の写真で,もうこのバンドに関してはホーム・グラウンド(あるいはホーム・スウィート・ホーム)はラ・シオタであって,マルセイユではない!と宣言しているような感じ。MCもマルセイユのことはほとんど言わず,ラ・シオタのことばかりで,マッシリア・サウンドシステムの中のタトゥーではないことがよくわかります。そして,音楽がみんなユル〜い。ドラムスのゼルビノを真ん中に,バンジョー&ギターのブルが左側に椅子に座って陣取り,テー氏が右側でこれまた椅子に座ってヴォーカル(&カズー)という布陣。マッシリアのようにみんな踊りまくるわけではなく,ユル〜いスウィングに合わせて体を揺すっているだけという感じですが,これがまた南っぽくていいですね。  考えてみれば2006年からの短期間にもうアルバムを3枚(ベスト盤入れると4枚)も発表しているんですね。この3枚の中から,やっぱり定番曲(スタンダード曲って言うのかしら,オーディエンスがご唱和できる歌)が結構あって,「マドモワゼル・マルセイユ」や「ボレガ・バンジョー」や「ア・ラ・シオタ」(part 1 & 2)みたいなのは会場が沸きますね。  さあ,次はロックンロールだ! というMCで始まったのが「オプラティ・オプラタ」で,先達へのリスペクトなんですが,もちろんビートルズ,そしてそれをオクシタン・チャチュに変えたクロード・シクルとダニエル・ロッドーへのオマージュです。  やっぱり南はよろしいですなあ。ちょっとだけディジカメでヴィデオを録りました。これはアルバム『マドモワゼル・マルセイユ』に入っていたもので "Lo Gabian"(ロ・ガビアン = カモメ)という曲です。ちょっとカモメには見えないですが,テー氏が鳥のパペットを操りながらの楽しいパフォーマンスです。ほとんど子供向けと言ってもいいでしょう。リフレインはこんな感じです。  S'eri lo gabian, s'eri lo gabian  S'eri lo gabian m'en anariau  S'eri lo gabian, s'eri lo gabian  Sus la testa deil mechants, cagariau  もしも僕がカモメだったら,飛んで行ってしまえるのに。  もしも僕がカモメだったら,悪いやつの頭に糞を落とせるのに。  100%そうカモメ。

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